【コラム 池上鐘音】年末に思う
▼今年もあと1日。世間での仕事収めは26日だったようだが、本社にとっては全社挙げての恒例行事であるKEIRINグランプリを本場(ほんじょう)で観戦して、ようやく年末が訪れた▼戯言はさておき、本年も教育界にとって決して良い年とは言えなかった。朗報と言えば「教育再生会議」路線が名実共に終わったこと(?)と、ノーベル賞に日本人3人と日本出身者1人(米国籍)が一挙受賞したことくらいか。あと明るい話題を探せば、北京オリンピックでの日本選手の活躍。中でも自転車トラック男子ケイリン永井清史選手(日本競輪選手会岐阜支部、88期SS)の銅メダルは……いや、これもまた戯言であった▼残念というか、やっぱりと思わせたのは教育振興基本計画の策定である。財政当局の強力な抵抗と、時の政権の冷淡な対応に、不十分なままの内容を余儀なくされた。というより、教育予算増額の数値目標を盛り込むことなど最初から無理があった。残ったのは5年間の停滞と、「改正」教育基本法である▼禍根を残したといえば、全国学力テストの公開問題も、本年中に明らかになった。文部科学省が市町村教委や学校の成果を直接評価しようとする仕組みのはずが、よもや“外し”たはずの都道府県(≠教委)からしっぺ返しを食らうとは、思いもよらなかったろう▼来年のことを話すと鬼が笑うので新年社説に譲るが、とても明るい展望を述べることはできそうにない。ここ数年、某紙の匿名コラムで記してきた言葉(今年は順番が回ってこなかった)で結ぼう。――何よりもまず、ご健勝で。そして希望のある年を迎えられるよう、今は願ってやまない、と。
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