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2012年11月22日 (木)

【池上鐘音】真紀子検討会

▼「大学設置認可の在り方に関する検討会」が21日に始まった。1カ月をめどに提言をまとめるというのは異例の早さだ。座長の浦野光人ニチレイ会長は来年3月の申請に不安を与えないためだと説明したが、田中真紀子文部科学相の在任中を意味することは誰の目にも明らかだろう▼自らの肝煎りとはいえ、大臣が最初から最後まで出席していたのも珍しいことだった。冒頭のあいさつでは、大学経営について以前から問題視していたと述べた上で「二十年来チャンスを見ていた。着任してからの思いつきではない」と強調した▼しかし各委員の発言では、当初3大学にストップをかけた主な理由を間接的に批判するような内容が相次いでいた。熱心に資料を眺め、メモを取りながら議論に耳を傾けていた文科相は天を仰ぎながら何を考えていたのか▼ともに一致したのは、小泉構造改革以来の規制緩和に問題があるという認識だったろう。「競争原理で質を高めるというのは教育になじまない」(林文子・横浜市長)、「厳格な事前規制が必要だ」(全私学連合代表の清家篤・慶応義塾長)という発言も、大臣を満足させたに違いない▼しかし大臣はそもそも、大学同士で審査していたため大学の数が増え過ぎたと見ていたはずだ。実際には大学設置・学校法人審議会会長の佐藤東洋士・桜美林学園理事長をはじめ大学関係者が多数参加している▼もっとも田中文科相は終了後、事務方に「お疲れさま~。大変いい会だったわ」と声を掛けていたから、総じて満足したようだ。発案者の思惑は別として、教育の市場原理に転換を促す提言が出せれば検討会の役割としては十分だ。それなら1カ月もあれば足りる。ある意味で人選の妙味と言っていい。

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コメント

こんにちは。不適切な発言であれば御許しを下さい。
学術研究は本質は真理の追求だと思います。大学はそれをより容易く実現する為の機関であって欲しいと思います。
ただ、歴史上の事実として大学は学術研究の成果の集積の場であり発明発見が全て大学で成された訳ではないです。相対性理論もそうです。

プラトン~スコラの時期、アカデミズムがのぞきますが成就されていない。現代にプラグマとして経過がうかがえますが、これは人の歴史感であり、惑星上の人類としては本当に始まったばかりの時点ではないでしょうか。

逆に、アカデミズムとプラグマの共栄は必至、教育思想の充填など、火山大爆発の体ですが、惑星と云う意味ではこのぐらいと思います。

とりとめない投稿を御許しを下さい。

投稿: RALLY NEW WAVE | 2012年11月22日 (木) 11時46分

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