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2014年11月 1日 (土)

【池上鐘音】気乗りしない小中一貫論議

▼小中一貫教育の制度化に関する中央教育審議会の検討が進んでいる。教育専門記者であれば本来メシのタネなのだが、しばらく部会の傍聴にすら行っていない▼ちょうど台風が来たとか風邪を引いたとか理由はあるのだが、そもそも今回の制度化論議に気乗りしないことがある。教育再生実行会議が「学制改革」の一環として打ち出し、10月31日の部会を受けて「戦後の義務教育が大きく転換する」と評した新聞社さえあるというのに▼しかし今回の制度化が本格的な学制改革に代わる目玉づくりにすぎないことは、に書いた。それでも発足当初は真面目に部会へ足を運んでいたが、聞けば聞くほどばかばかしくなった▼そもそも制度化すべきかどうかなど、実行会議で結論が出ている。既に実態として自治体独自の一貫校があるのだから、中身の議論も大して必要はない▼小学校か中学校のどちらかしか免許を持っていない教員の問題にしても、一貫校の指導に対応できる教員に特別免許状を授与すればいいだけの話だ。中学校では免許外教科担任が常態化しているのだから屁(へ)でもあるまい▼国が促進したいのだったら、さっさと条件整備面を含めた誘導策を示せばいい。政権の意向だから財務省も予算を付けてくれるはずだろう。設置者である市区町村と人事権を持つ都道府県との間がうまくいっていないから国が制度化する、などというのは地方分権に反する▼聞けば聞くほど、かつて中教審の作業部会であった「現行制度下でもだいたいのことはできる」との発言が思い起こされてくる。そして既に書いたように、その発言をした人が今回の制度化の旗振りをしたかと思うとますます気乗りがしなくなってくる。

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