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2015年4月

2015年4月18日 (土)

【内側追抜】桜を見る会

この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば

   ――某首相

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2015年4月10日 (金)

【内側追抜】国旗・国歌

「家庭の第一義的責任を明記した改正教育基本法の方針にのっとって、家庭でも国民の祝日はもとより誕生日や結婚記念日に国旗掲揚、国歌斉唱が正しく実施されるべきではないかと考えます」

   ――某首相答弁

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2015年4月 5日 (日)

継続と飛躍の「指導要領3.0」

 時事通信社『内外教育』4月3日付の本社担当インタビュー「あすの教育:無藤隆中教審教育課程部会長に聞く―次期指導要領も『学力の3要素』基本に」は、本格的な検討が始まったばかりの次期学習指導要領の姿を、現時点で最大限明らかにしたものと自負している。

 具体的な内容は記事を熟読していただきたい。ただ、ここから何を読み取るべきかは注意を要しよう。

 まず、次期指導要領も、これまでの指導要領の延長線上に位置付けていることだ。無藤部会長は、「生きる力」の理念にも、その中の「確かな学力」を構成する「学力の3要素」にも変更がないことを明言している。つまり、現行指導要領が進める教育に今後も確信を持って授業実践を行っていくことが、次の指導要領へとつながる。

 次に、そうは言っても学校段階で対応は違ってくる、ということだ。無藤部会長は「小・中学校は既に十分アクティブ」と言っている。小学校には、生活科創設以来の蓄積がある。中学校は高校入試もあって十分できなかったきらいはあるが、選択教科や「総合的な学習の時間」の経験を全面展開していくことが期待されよう。

 問題は高校だ。高大接続システム改革会議座長の安西祐一郎・前中教審会長も「小・中学校と大学の努力を、高校で潰している」と手厳しい。とりわけ大多数の進学校は「学力向上路線」以来ひた走ってきた受験指導偏重を認識し、アクティブ・ラーニング(課題発見・解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習、AL)の先進校に学んだ授業改革に今こそ真剣に取り組まなければ、来たるべき「高大接続」時代の大学入学者選抜(≠大学入試)には対応できまい。

 そしてもう一つ、ここを間違ってはいけない。次期指導要領は確かに継続性を重視するものであるが、一方で21世紀を担う市民に必要な資質・能力を育成するための「飛躍」も求めるものである、ということだ。

 鈴木寛・文部科学大臣補佐官(元文科副大臣)によると、3月にパリで行われた「2030年に向けた教育の在り方に関する第1回日本・OECD政策対話」では、日本の指導要領改訂と高大接続改革の方向性を「国際的に見ても大きな改革であり素晴らしい」と経済協力開発機構(OECD)側から評価されたという。

 OECDは「世界の教育課程改革の二大潮流」(国立教育政策研究所)の担い手として、もう一方の潮流である「21世紀型スキル」も取り入れながら、コンピテンシー(資質・能力)ベースのカリキュラムを推奨している。PISA2015での「協同問題解決能力」、PISA2018での「グローバル・コンピテンス」出題も、そうした文脈に位置付けられる。しかも今後、日本の成果を取り入れながら、2030年に向けた教育の検討を世界に提唱しようとしている。

 無藤部会長が「教えるべき学習内容はそう変わらない」としながらも「内容の扱いにはメリハリを付ける必要がある」と述べているのも、その文脈で理解されなければならない。これで高をくくって安心している各教科・領域の関係者がいるとしたら、足元をすくわれよう。

 今から振り返ると、戦後の指導要領は「試案」がバージョン0.1、告示からが1.0台だったとすると、臨時教育審議会答申を受けた1989年指導要領から2.0台に突入し、いわゆる「ゆとり教育」「脱ゆとり」と呼ばれながらもバージョンは継続していた。そして今、OSに変更はないものの3.0へとバージョンアップされようとしている、と捉えたらどうだろう。

 日本の学校教育が営々と蓄積してきた成果も大事にしながら、時代の変化にも対応して未来志向の教育課程を目指す。そう受け止めない限り主体的な指導改善は進められないし、いつまでも「また上から余計な改革が降ってくる」としか認識できないだろう。


【過去の社説】

「21世紀型スキル」重視に備えを(2013.1.2)
「21世紀型能力」に今から照準を(2013.7.23)
“21世紀型”指導要領に今から準備を(2014.4.7)
〔戦後100年へ②〕指導要領の「構造改革」に英知結集を(2015.1.3)


【本社配信記事】

次の学校で目指すのは「21世紀型能力」!? ‐渡辺敦司‐(ベネッセ教育情報サイト2013.7.19)
「21世紀型能力」を提案 国研が教育課程の在り方で研究報告書(内外教育2013年
8月2日付
「21世紀型能力」とは何か (学びの場.com2013.9.11)
「資質・能力」で指導要領を構造化 文科省の有識者検討会が論点整理(内外教育2014年4月15日付
次の指導要領で目指すのは≪教科を超えた力≫?‐渡辺敦司‐
(ベネッセ教育情報サイト2014.4.16)
学習指導要領の改訂 真のポイントは“能力観の転換”(THE PAGE 2014.11.27)
次の指導要領、「何を教えるか」から「何ができるようになるか」へ-渡辺敦司-
(ベネッセ教育情報サイト2014.12.10)
教えて!「アクティブ・ラーニングは広がるか」(キャリアガイダンス.net 2014.12.16)
「資質・能力」の確定が課題 特集・動きだした学習指導要領改訂②(内外教育2015年1月6日付

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