« 混迷する大学入試改革 「高大接続」の再議論から | トップページ | 【内側追抜】招待者名簿 »

2019年11月20日 (水)

【池上鐘音】憲政史上の何か

▼きょう安倍晋三首相の通算在職日数が憲政史上、最長になったという。しかし閣僚や与党が評価するほど成果を上げているとも期待が持てるとも、とても思えないのが不思議なところだ▼文教政策に関する評価は、既に展開した社説と基本的に変わるところはない。付け加えるならば、先の改造で任命した「お友達」の最たる萩生田光一文部科学相の失言によって目玉政策である大学入試改革に決定的な混乱をもたらしたことだろう。これも既に展開した▼では今後、本当に「薄氷を踏む思いで、緊張感を持って歩みを始めた初心を忘れずに、全身全霊をもって政策課題に取り組んで」(朝のぶら下がり会見)いけるのか。「桜を見る会」問題で浮き彫りになったように、身内第一の姿勢は何ら変わっていそうにない▼きのう西村康稔経済再生担当相が、新たな経済対策の中に学校ICT(情報通信技術)環境整備を盛り込みたい考えを表明した。それ自体は新学習指導要領の全面実施を控えて大変結構なことだが、高等教育の“無償化”のように官邸官僚の下手な入れ知恵で変な政策とセットにされないことを祈るばかりだ▼やはり首相の最大の関心事は、憲法改正なのだろう。デフレ脱却だの一応総活躍だのも、すべてそのための方便だというのが第2次政権発足当初から透けて見える。第1次政権の失敗を踏まえて謙虚になったというが、閣僚席からヤジを飛ばす姿を見せられれば興ざめる▼自民党総裁4選があるのかどうか知らないが、そろそろポスト安倍を念頭に置きながら政策動向をチェックした方がいいのかもしれない。首相が退任した後、ましてや改憲が行われた後に一体何が残るのか。むかし文部省回りをしていた頃、中堅官僚から聞いた「通産が通った後はペンペン草も生えない」というどころではない。美しい国来たりて山河なし、とならないよう願いたい。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

 ↑ランキングに参加しています。奇特な方はクリックしていただけると、本社が喜びます

|

« 混迷する大学入試改革 「高大接続」の再議論から | トップページ | 【内側追抜】招待者名簿 »

コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 混迷する大学入試改革 「高大接続」の再議論から | トップページ | 【内側追抜】招待者名簿 »