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2021年8月 7日 (土)

【池上鐘音】パラレル五輪のリアル

▼1968~70年改訂の学習指導要領は「教育内容の現代化」を掲げ、詰込み教育の極致だった。 前回、東京五輪が開催された年度に生まれた者はかろうじてこの現代化指導要領で学んだ▼課外活動の部活動とは別に、高校の指導要領には「必修クラブ」(特別教育活動の「クラブ活動」)があった。小子は札幌の高校時代、「マラソンクラブ」を選んだ。といっても近くの北大第2農場からクラーク会館を往復するだけのランニング程度だが、閉塞した授業の中で週1時間とはいえ息抜きになったものだ▼今回の理念なき東京五輪招致には反対だったが、伊豆で行われる自転車トラック競技と、札幌に場を移したマラソンだけは見たいと思った。しかし自転車のチケットは当然当たらず、マラソンも「無観客」とあっては仕方がない。仕事をしながらテレビで流し見する五輪はいったいどこの国でやっているものなのか、さっぱり実感が湧かなかった▼先日、東京ビッグサイト駅前で久しぶりに対面開催の取材があった。周辺はIDカードをぶら下げた国内外のマスコミ関係者などが行き交っていたが、国際展示場前まで行っても看板以外に五輪の雰囲気は味わえなかった。なるほど、ここは「パラレルワールド」(IOC広報部長)の汽水域なのだと得心した▼五輪開催中、新型コロナウイルス感染症の第5波は深刻化するばかりだ。心理的にも身体的にも、五輪が別世界であるはずはない。更なる拡大は、開催前から分かっていたことだろう▼その五輪では、女子マラソンが先ほど終了した。コロナ禍で久しく帰れない北海道なのに、東京よりリアルに感じられたのはなぜだろう。その五輪も、明日で終わる。さて、パラリンピックは無事に始められるのだろうか。

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