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2022年2月

2022年2月26日 (土)

【池上鐘音】連赤と新課程

▼1972年の2月、小学校1年生だった小子は「日の丸飛行隊」に感動してスキージャンプの絵ばかり描いていた。だから、連日のあさま山荘中継にほとんど記憶がない。高校では、あの事件に影響を受けたと語る後輩すらいたというのに。そんな自分が連合赤軍と因縁浅からぬ大学に進んだことは、入学後に気付いた▼事件に関しては50周年ということで新聞紙上などでもさまざまに論じられているが、注目すべきは当事者も含めて太平洋戦争時の兵士の心性との類似性を指摘している点だろう。だとすると現在の日本人にとっても決して無縁ではないし、ましてや2人の指導者の特異性に責任を帰してはならない▼オウム真理教の問題がクローズアップされたのは現実の動きを追いかける専門紙記者として脂が乗っていたころだったから、学生時代を冷静に振り返ることができつつあった。あの時の討論や思考法に、自己と集団を追い詰めるような作法が存在していたのではないかと▼ロシアがウクライナに侵攻した。まさに世界史を悲劇で繰り返すような事態が同時代に起こっている。複雑な国際情勢と歴史の上で、日本がどう判断し行動するかの意思決定も迫られる▼いよいよ4月から、高校でも学年進行で新教育課程に移行する。新学習指導要領では「社会に開かれた教育課程」を掲げ、資質・能力の三つの柱に基づく「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング=AL)が求められる。高校の科目再編では、日本史・世界史の区別なく現代的な諸課題に関わる近現代の歴史を考察させる「歴史総合」も必履修化される。成人年齢の引き下げと相まって、現在を進行形で生きる当事者としての主権者教育が急務だ▼2月は入試シーズンでもある。全入時代にあってさえ、この国の教育問題に関する関心といえば大学入試にしかない状況が今も続いている。「団塊の世代」を闘争に追い込んだ背景には、苛烈な受験競争があった。レアケースとはいえ大学入学共通テスト試験会場の前で高校生を死傷事件に駆り立てたのも、東大を頂点とする受験の固定観念だろう▼全共闘が解体を叫んだ大学は今、変わりつつある。そのことを高校関係者、ましてや世間がどれだけ理解しているだろうか。そもそも大学教育の変化や、政府の大学政策が本当に好ましいかどうかの検証も求められよう▼今年は学制150年でもある。予測不能な社会に正解のない問いを自分の頭で考え周囲と納得解を導き出して行動できるようにするのが、新指導要領の狙いだ。明治以来から今に至る近現代の教訓は何か、次代を担う子どもたちに実感を持って考えてもらう教育実践が今こそ必要な時はない。そうでないと私たちは、必ずや同じ間違いを繰り返す。

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2022年2月 1日 (火)

【内側追抜】ナントカマスク

某元首相「ほら、国民のニーズはあるじゃないか。何でもっと早く配布しなかったんだ。というより、2億枚の追加発注をすべきじゃないのか」

某省官僚「…」

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