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2022年3月16日 (水)

【池上鐘音】あるエロマンガ家の死に

▼新宿の模索社に行ったのは、恥ずかしながら2020年の春が初めてだった。コロナ禍で書店が閉まる中、久し振りに買えた『情況』にはクラウドファンディングによる山本夜羽音君の漫画『マルクスガール・オルタネイティヴ』が載っていた▼高校新聞局の2年後輩である彼とは頻繁に会っていたわけではない。反天皇制運動で逮捕されたのを知ったのも、会社員時代に地方ネタを探していた日比谷図書館での地元紙だった▼『情況』の同じ号には尊敬する先輩教育ジャーナリスト小林哲夫氏による高校闘争50年シンポジウムの記事が載っていた。そういえば小林氏から仕事の声を掛けてもらったのは、朝日新聞の山上浩二郎記者が亡くなった直後だった▼山上記者の遺作『検証 大学改革』(岩波書店)を読んだ後、ふと思ったのは「生きている者は生きているうちに書くべきことを書かねばならない」ということだった。山本君にも、まだまだ敬虔な破戒クリスチャンらしいエロマンガを描いてほしかった▼コロナ禍には革命的警戒心をもって臨んでいるとはいえ、いつ夕(ゆうべ)には白骨となるやも知れぬアラカンの身である。遅々として進まない自分なりの検証本を早く上梓せねばと、突然の訃報に接して焦るばかりである。

 

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