コラム

2020年4月17日 (金)

【内側追抜】全国に非常事態宣言

「国難に際し億兆心を一にして、進め火の玉、欲しがりません勝つまではの精神で、この第3次世界大戦を勝ち抜こうではありませんか」

   ――某首相

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2020年4月 7日 (火)

三密と3密

▼かつて学習指導要領の改訂を検討していた中央教育審議会の諸会合を傍聴しながら、これを「密教指導要領」と名付けたらどうかと考えていた。各部会等では役所で「ポンチ絵」と呼ばれる概念図を多用して議論が行われており、空海の「密蔵深玄にして翰墨に載せがたし。さらに図画を仮りて悟らざるに開示す」(『御請来目録』) という言葉を連想させたからだ▼全教科等を「資質・能力の三つの柱」で整理したのも、曼荼羅思想にふさわしい。大日如来が「生きる力」、各教科等が諸尊、に相当しよう。だから指導要領本体も解説も、ポンチ絵が多用されるものとばかり思っていた▼実際に出てきた指導要領案は、これまでと同じ字ばかりだった。もちろん法令に準じる告示の指導要領では図どころかカタカナ語も制限されるという事情は分かるが、これでは顕教のままではないか。よく言って雑密(ぞうみつ)だ▼もっとも文部科学省は今回の改訂が明治150年来積み上げてきた日本の教育の連続線上にあるもので浮足立つ必要はないと説いていたから、やはり顕教だったのかもしれない。いよいよ教相判釈に困る▼今回の改訂では中教審への諮問時からアクティブ・ラーニング(AL、当時は「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び」 )が注目を集め、ネット用語になぞらえて「AL祭り」とやゆされるほど活況を呈した。しかし告示で「主体的・対話的で深い学び」と言い換えても、いまだに真言というより顕教の題目ないし念仏にとどまっているのではないか――と、どこまで行っても例えが尽きない▼そんな調子だから最初に「3密」と聞いて、てっきり身密・口密・意密のことだと思った。しかし今や密閉・密集・密接の三つを避けよ、ということらしい。衆生の三業(身業・口業・意業)で仏との一体化(即身成仏)を目指す密教とは真逆の方向だ▼本来なら今週は、全国で新学期の授業が始まるはずであった。小学校では新指導要領が全面実施に入るが、そもそも英語の教科化で中・高学年の授業時数35時間増をどう捻出するか、各学校は頭を悩ませた。ましてやALで授業の「密度」が問われる改訂である▼そんな折に学校現場は新型コロナウイルス感染症の拡大防止で休校続きとなり、新年度はもとより前年度の未履修分まで時数確保に追われる事態となった。旧指導要領でさえ読誦、もとい教科書をこなすだけで精いっぱいだった現場は本当に持つのだろうか▼効果の疑われる全国一斉臨時休業を要請し、感染が広がっているのに再開を促す矛盾に平然としている安倍政権には、ただただ祈るしかない。護摩行にも息災、増益(ぞうやく)、降伏(ごうぶく)いろいろあるが。

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2020年2月18日 (火)

【内側追抜】国会での謝罪

「不規則発言をおわびしたんであって、ヤジを謝ったわけじゃないよ」

   ――某首相

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2020年1月 8日 (水)

【内側追抜】某省年頭訓示(その2了)

某大臣「政治は方向を決めるのが仕事だが、 これは無理だということがあれば声を出していただければ違う展開もあった。時にはプロ意識を持って、反論する勇気もしっかり持っていただきたい」

   (終了後)

某官僚「では大臣、さっそくですが。先ほどの案件はいかにも無理筋ではないかと…」

某大臣「あぁん? あれは総理のご意向だって言わなかったか!?」

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【内側追抜】某省年頭訓示(その1)

「表現の自由は守らなければならないが、国が支援する条件、基準は国民が分かりやすいものに見直したい。私は愛国心条項を入れたらどうかと言ってるんですがね」

   ――某大臣

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2020年1月 7日 (火)

【池上鐘音】アベノファミリーヒストリー

▼新年早々、積年の疑問が氷解した気がした。「2020」という、マジックナンバーのような数字のことである▼言うまでもなく今年は東京五輪・パラリンピック開催年だが、招致決定当時の下村博文・文部科学相はこの年を「ターゲットイヤー」と位置付けた。小学校の英語を教科化するために学習指導要領の改訂時期を合わせたまでは分からないでもなかったが、大学入学者選抜改革の新テスト開始年度としても設定したのには驚いた。「21年度」入試から使うものなのにもかかわらず▼6日の年頭記者会見で安倍晋三首相は今年の干支を庚子(かのえね)だとした上で、60年前の庚子には日米安全保障条約が改定されたと振り返った。60年アンポと言えば、「昭和の妖怪」岸信介だ。考えてみれば1964年の東京五輪招致を決めたのも、当時の岸首相であった▼安倍首相は父の晋太郎氏より、母方の祖父である岸氏に影響を受けたと言われている。そうであれば、祖父の悲願だった憲法改正のターゲットイヤーとしたのも合点がいく▼紀元2680年でも明治152年でもおかしいな…と思っていたら、何のことはないNHKの『ファミリーヒストリー』に出てくるような安倍一族の物語だったのか。もちろん推測にすぎないのだが、本当にそうだとしたらチープな筋立てだ▼五輪はともかく、入試改革は受験生を振り回す結果にさえなった。さて新指導要領の全面実施は、どうなるだろうか。

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2019年12月31日 (火)

【蝦夷鐘音】変化の吉凶

▼2018年末は、閉塞感しか抱けなかった。主因は、長期にわたる安倍政権である。強力な官邸の統制下、行政がゆがめられたと言われる中で文教行政も明らかな行き詰まりを見せていた▼極め付けは、19年9月の内閣改造で萩生田光一氏が文科相に就任したことだ。加計学園問題など、なかったかのように。しかし、その萩生田文科相自身が墓穴を掘るとは思わなかった▼大学入学共通テストの英語民間試験をめぐる「身の丈」発言で政権は、まさかの延期を即決した。首相の懐刀である萩生田氏を守るためだった、という観測がもっぱらだ。しかし批判の高まりに記述式問題まで見送っては、大学入試改革どころか「教育再生実行」路線にまで疑問符が付く▼安倍一強の下で尊大になり過ぎた「お友達内閣」「官邸官僚」にほころびが出始めたことは、悪いことではない。一方で気になるのは、世間の反応だ▼「受験生を実験に使うな」は、まだいい。中途半端な改革は、もっと検証されていい。しかし「センター試験に戻せ」とまで言うのは、いかがなものか▼今般の「入試」改革を擁護するつもりはない。しかし「高大接続改革」、とりわけ高校と大学の「教育」改革こそが本丸である。その点が一般に理解されていないのが残念だ▼理解されていないといえば、改正給特法もそうだろう。もともと1月の中教審「働き方改革」答申にして限界があるもので、そこから出てきた1年単位の変形労働制も自ずと限定的だ。だから4月の「新しい時代の初等中等教育」諮問で延長戦に入ったわけだし、文科省も「働き方改革は総力戦」と予防線を張っている▼しかし、過酷な教員勤務実態の矛先がすべて給特法に向かってしまった。これは文科省も想定外だったろう。一方で次々と「上から降ってくる」改革に諾々と従っていた教育現場が声を上げ始めたのは、遅きに失したくらいだ▼何か変化が起こっている。そうした予兆を感じさせる19年の末である。ただ、それが吉と出るか凶と出るかは判然としない。混沌(こんとん)の20年に向けて、いま何を考えるべきだろうか▼本稿は帰省途中の札幌で執筆している。それゆえ表題もしゃれてみた。来年こそ皆さまと教育界にとって、よい年であるよう願わずにはいられない。

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2019年12月16日 (月)

【内側追抜】某オープニングイベントにて

「今年の大河ドラマなんか見ちゃいないけど、今回に限って言えば間違いなく、あたくしのオリンピックでしょう」

   ――某首相

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2019年11月28日 (木)

【内側追抜】「夏の大会は無理」答弁

「甲子園自体を否定する意図はない。主催の新聞社を否定する意図だった」

   ――某大臣事務所

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2019年11月21日 (木)

【内側追抜】招待者名簿

「廃棄する文書が多いので、資料請求のあったものからシュレッダーにかけています」

   ――某省庁

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